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2006年 05月 02日

KOJI IIJIMA Exhibition -JACO JACOMETTI-

 ついにブログ更新が月一回に!!本当にスミマセン! 様々な方面の方々より、早く更新を、、、というお言葉を戴いていたのですが、個展準備と画廊改装のためホントに時間がありませんでした。スミマセン。これからは、今まで溜めてきた分、マメに行きますよ。(あくまで願望ですが) 
 そして私の個展ですが、4月29日にオープニングパーテイーを行い、その日は雨の中、81人もの方々に来て戴け感謝感涙でした。皆様本当に有り難うございました。で、その日はもちろん朝まで飲み、そのまま次の日へ移行、、、。そして、その次の日も思い入れ深い後輩の結婚パーティーがあり、朝まで飲み、そのまま次の日へ移行、、、。展示前日も準備のため殆ど寝てなかったため、皆に「こんなヤバイ顔、初めて観た〜」とか言われつつ、3日間ほとんど睡眠をとらずに辛うじて生きていました。(30超えるとキツい!)やはり、このまま日本に居ると良くないと思うので、来週末にまた米国に戻ります。「NOと言えない日本人」ではなく、「NOと言わない日本人」を何処まで貫き通せるか!未来系日本男児よ!これからも「いつだって、倒れる時は前のめり」をモットーに生きていきます。最後に今回のジャコジャコメッティ展に寄せた作文で締めさせて戴きます。尚、展示は新旧作品色とりどりに、10日まで牙狼画廊でやっていますので是非いらしてください。

『ジャコジャコメッティ展』ジャコで思うこと      飯島浩二 
 
 「最近のジャコは、つまらなくなりました。」
 私が、スーパーや魚屋さんでジャコやシラスを買う時その選定基準として、鮮度、値段、水揚げ地のほか、“混入物の有無”が上げられます。私が子供だった頃、ほんの四半世紀程前までは、ジャコやシラスのパックの中には、小エビや小ダコ、小さな謎の魚貝類達が、結構な割合で混在していました。ところが最近のジャコといったらなっていません。それらが本当に稀な存在となってしまったからです。 今となっては、小タツノオトシゴ何て入っていたら奇跡的な事でしょう。 恐らく、エビやカニのアレルギーを持った人が、それらを知らぬ間に食してしまい、「ジャコにエビが入っていたぞ。どうしてくれる!」とでも訴えたのでしょう。もしくは、商品の洗練志向が、選別技術の発展を促し、“異物”の混入を許さなくしたのでしょう。もし工場で“異物”だけが、生産ラインからハジカレているのなら、それらだけを一つにした“異物パック”なるモノが在っても良い筈です。そんな商品が在るならば、是非とも購入したいものです。 そもそも、ジャコの語源は雑魚(ザコ)であり、“価値の無い雑多な魚”を意味する訳で、更にそこから外される“異物”達は、経済至上主義社会において、完全に度外視された存在と言えるでしょう。何だか他人事には思えません。
 私が今回制作に用いたジャコは、大阪の市場で購入した賞味期限の怪しい激安パック(猫用?)でした。 約一ヶ月の間、(*) 大阪港で、何千、何万ものジャコ達と向き合い、一匹一匹を心棒に貼っつけていた訳ですが、その大量のジャコを要しても“異物”との出会いは少なく、その点は残念でした。 味気のない、世知辛い世の中になったものです。 こんな時代な訳ですから、少なからず私も"社会の異物"として、またジャコに紛れた"小ダコの一匹”として、溢れる群衆の中で輝く存在となって行かなければなりません。 また、小エビや小カニ達と手を取り合い、いつの日か“異物パック”が、スーパーの商品棚を飾ることを夢見て、この経済至上主義社会を力強く闊歩して行かなければなりません。 アレルギーをお持ちの方は、くれぐれも食してしまわぬ様、お気を付けください。
(*) ジャコジャコメッティは昨年、大阪市主催の「ネオジャパネスク」にて、大阪港に隣接する赤煉瓦倉庫内で、約一ヶ月の期間を用いて制作された。尚、その模様はNHK関西などで紹介された。

 
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*こちらは新作。

by tetsubokun | 2006-05-02 20:42


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